こんにちは、ろこもこです!
高配当株投資をするにあたってこんな悩みをもつことないですか?
・銘柄分析ってどの項目をチェックすればいいの?
・そもそも銘柄分析って難しそう、面倒くさそう、時間がかかりそう…
・過去の配当利回りを参考に購入タイミングを検討したい
わたしも高配当株投資をはじめた時は同じ悩みをもっていました
このような悩みを放っておいたまま投資するのはとても危険!
なぜなら、適正価格がわからないので高値で買った直後に株価が下がり続けてしまう、
業績が良いのに暴落に巻き込まれて不安になり安値で売ってしまう可能性があるからです
大事なお金を投資するのだからそんな風にはなりたくないですよね?
(配当を出さなくなるなど、想定していたシナリオが崩れたときは損切しなければいけません)
そこで今回は東鉄工業【1835】について調べましたので、悩み解決の参考にしていただければと思います
この記事を読むことで
・チェックすべき項目がわかり、自分でも優良銘柄をさがせるようになる
・銘柄分析の時間を30分以上へらし、空いた時間をすきなことに使える
・利回りの推移がわかり、株価が高いとき(利回りが低いとき)の投資をさけられる
東鉄工業の銘柄分析結果
結論からだしてしまうと、下記表の項目を分析した結果、
「今後、収益性に安定感を取り戻せるかがポイント そのことをふまえて購入を検討したい」
と判断しました
その理由を会社概要と銘柄分析の詳細をもとに説明します
東鉄工業ってどんな会社?
東鉄工業の主なビジネスは下記の3つです
線路事業
・線路の修繕、レールやマクラギの交換
・道床(線路に敷き詰めらた石)のつき固め
・線路切換工事
・線路メンテナンス工事国内シェアNo.1
土木事業
・高架橋などの耐震補強工事
・ホームドアの設置
・道路の新設
建築事業
・駅の工事
・マンションや商業施設、事業施設の建築
・教育施設や介護施設の建築
「JR東」関連からの引き合いが多いビジネススタイルになっています
感染症のように人のながれが抑制される事態にならなければ、
景気に左右されにくいビジネススタイルだと考えています
決算月、配当権利確定月、配当支払い月はいつ?
それぞれ以下のように決められています
決算月:3月
配当権利確定月:中間配当と期末配当の年2回あり、中間配当は9月、期末配当は3月
配当支払い月:中間配当は12月、期末配当は6月
東鉄工業 銘柄分析の詳細
わたしが銘柄分析のときに注目する項目は、「収益性」「財務の安全性・将来性」「配当性」の3つ
これらを総合的にみて投資対象として適切かを判断しています
それぞれの項目は、さらに2~3個の要素に分けられるので、ひとつずつ確認していきましょう
売上高(収益性)
「売上高」は企業が利益を計算するための源泉となる数値であり、増加傾向にあるかを確認します
2008年からの推移は下記グラフのとおり
コロナ禍(2020年~2023年)で落ち込みましたが、2024年はコロナ禍前くらいの水準に
インバウンド需要などでさらに鉄道利用者が増え、東鉄工業の売上高回復につながることに期待
営業利益率(収益性)
目安として、継続的に10%を超えているかを確認します
2010年からの推移は下記グラフのとおり
2022年の売上高減少に伴い、営業利益率も大幅に下落
2024年10月現在、回復トレンドにあるもののまだ10%以下
今後、2020年前後の水準に戻ることに期待したいです
EPS(収益性)
増加傾向にあるかを確認します
2010年からの推移は下記グラフのとおり
コロナウイルス感染拡大により2021年以降は低調
2024年10月自伝では感染の影響はないといっていいと思うので
売上高、営業利益率の回復にともなってEPSの回復にも期待したいです
自己資本比率(財務の安全性・将来性)
目安として、50%以上の水準を維持できているかを確認します
2008年からの推移は下記グラフのとおり
営業CF(財務の安全性・将来性)
営業CF(キャッシュフロー)は常にプラスを維持できているかを確認します
2008年からの推移は下記グラフのとおり
2022年までは金額にバラツキはあれど、しっかり毎年プラスを維持
2023年は売上債権が増えたことによりマイナス
2024年は売上債権の回収がすすみプラスになりました
フリーCF(財務の安全性・将来性)
フリーCF(キャッシュフロー)はプラスを維持できているかを確認します
(厳密にはその内訳が重要ですが、マイナス続きになっていないことは重要です)
2008年からの推移は下記グラフのとおり
基本的にプラスを維持していていましたが、2022年、23年と連続のマイナス
24年は再びプラスにもどりました
2023年は営業CFも大きく下落していたので仕方ないところでもあります
数年間にわたり継続する場合は要注意ですが、現時点ではさほど気にすることもないでしょう
一株当たり配当金成長性(配当性)
一株当たりの配当金が増配(もしくは現状維持)の傾向であるかを確認します
2010年からの推移は下記グラフのとおり
きれいに右肩上がりで伸びていますね
ただ2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響による業績悪化をふまえて約8.6%の減配
2024年10月現在、ピークを越えて再び増配傾向に
今後も増配傾向がつづいてほしいですね
配当性向(配当性)
配当性向が40%以上~60%以下であるかを確認します
(特に、60%越えが頻出していないかが重要です)
2008年からの推移は下記グラフのとおり
配当性向は上昇傾向にあり、40%近くで推移
これくらいの水準が経営的にも無理がない範囲だとおもいます
配当利回り(配当性)
過去の配当利回りの最小、平均、最大からどれくらいの利回りが適正なのかを確認します
(特に最大と平均の水準がポイントです)
2010年からの推移は下記グラフのとおり
過去の実績をみる限り、利回りがいい銘柄とはいえませんが、
増配傾向、配当性向が高すぎないことから高配当株になるポテンシャルはある
どれくらいの利回りになれば購入すべきかは個人の投資目的や環境によりますが、
過去の水準からすると4%にもなればかなり魅力的な水準でしょう
株価推移(2024/10時点)
2004年からの株価推移は下記のとおり
この記事をはじめて投稿した2022/3の株価は2268円
記事を更新した2024/10の株価は3395円
ようやく下降トレンドが一服して上昇トレンドに
利回りは高くないのでしばらくは待ちですかね
最新の株価は下記リンクからどうぞ
東鉄工業特有の投資リスク
・東日本地域を中心に事業をおこなっているため、
この地域で景気後退や災害が起きると、影響をもろに受けてしまう可能性がある
・JR東との取引が売上高の71%をしめているため、業績が同社からの受注に影響されやすい
東鉄工業の将来性
鉄道は重要な生活インフラなので仕事がなくなることは無いでしょう
また、2030年ごろには新幹線の大規模改修(1兆円規模)をひかえていることから、
将来性はある銘柄といえる
まとめ
東鉄工業【1835】の銘柄分析、あらためて冒頭の表を見直すと以下のとおり
メインの鉄道関係はまだまだ全盛期の状況ではないですが、
ここを乗り切れば再び成長を見込める銘柄だとおもいます
ビジネスモデルが好不況の影響を受けにくいところも魅力のひとつ
納得できる利回りであれば購入を検討してみてはどうでしょうか?
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